「野菜作り何から始めたらいいの?」
「野菜作りの土作りのやり方が知りたい」
「苗がしっかりしていれば大丈夫?」
そんな悩みを抱えている方はいませんか?
野菜作りでよくある悩み
- 何から始めたらいい?
- 土作りのやり方がわからない
- 質のいい苗を選べば育つ?
野菜作りを始めるとき、多くの人が苗や種に注目しがちですが、実は一番大切なのは「土作り」です。
どんなに良い苗を選んでも、土がやせていると元気に育たず、収穫量や味に影響してしまいます。

実際に家庭菜園で失敗した原因の一つに土が悪かったという調査結果もでています。
野菜作りは土作りが一番大事!
そこでこの記事では、初心者でもできる土作りの基本ステップや失敗しないコツをわかりやすく紹介していきます!
✔︎この記事でわかること
・野菜作りの土作りはなぜ大切なのか?
・【初心者向け】野菜作りの土作り基本
・野菜作りの土作りでよくある失敗
・野菜作りを長く楽しむための土作り
・野菜作りの土作りのコツは?
・野菜作りの土作りQ&A
ぜひ参考にしてみてください!
なぜ野菜作りの土作りが大切なのか?

なぜ野菜作りの土作りが大切なのでしょうか?
この章では、野菜作りの土作りが大切な理由を詳しく解説していきます。
野菜作りの土作りが大切な理由
- 野菜は「土の栄養」で育つ
- 水はけ、通気性が収穫に影響
- 病害虫を防ぐため
野菜は「土の栄養」で育つ
野菜作りの土作りが大切な理由1つ目は、野菜は「土の栄養」で育つからです。
野菜は根から水分や栄養を吸い上げて成長するため、土に十分な養分がなければ美味しい野菜は育ちません。
そのため肥料だけに頼るのではなく、土そのものを豊かにすることが重要です。
水はけ、通気性が収穫に影響
野菜作りの土作りが大切な理由2つ目は、水はけや通気性が収穫に影響するからです。
土が固くて水はけが悪いと、根が酸欠になり生育不良の原因になります。
ふかふかで空気を含んだ土は、根がのびのび育ち、野菜も元気になります。
病害虫を防ぐため
野菜作りの土作りが大切な理由3つ目は、病害虫を防ぐためです。
栄養バランスが悪く弱った土では、病気や害虫が発生しやすくなります。
しっかりとした土作りをしておけば、自然と病害虫に強い野菜が育ちやすいです。
【初心者向け】野菜作りの土作り基本ステップ

この章では、野菜作りの土作りが初めての方でもわかりやすいように、4つの基本ステップを詳しく解説していきます。
野菜作りの土作り基本ステップ
- 雑草や石を取り除く
- 堆肥などで有機質を増やす
- 石灰をまいて酸度調整をする
- 耕して寝かせる
① 雑草や石を取り除く
野菜作りの土作り基本ステップ①は、雑草や石を取り除くです。
まずは畑やプランターの土の雑草や石を取り除き、きれいに整えましょう。
雑草や石が残っていると根が張りにくくなるため、特に根菜類の野菜を育てる際は丁寧に取り除くように意識しましょう。
② 堆肥などで有機質を増やす
野菜作りの土作り基本ステップ②は、堆肥や腐葉土で有機質を増やすです。
堆肥や腐葉土を混ぜることで、土に有機質が加わり、ふかふかの土になります。
微生物も活発に働き、野菜が育ちやすい環境に変わります。
③ 石灰をまいて酸度調整をする
野菜作りの土作り基本ステップ③は、石灰をまいて酸度調整(pH調整)をするです。
植え付け2〜3週間前に、苦土石灰などをまいて土の酸度を調整しておきましょう。
多くの野菜は弱酸性〜中性の土を好みますが、育てる野菜によって異なるため、確認してから調整するようにしましょう。
④ 耕して寝かせる
野菜作りの土作り基本ステップ④は、耕して寝かせるです。
最後にスコップや鍬でよく耕して空気を含ませます。
1〜2週間寝かせることで土が落ち着き、肥料成分も野菜に吸収されやすくなります。
野菜作りの土作り共通ポイント

実は野菜作りの土作りには共通のポイントがあります。
どの野菜を育てる場合も、以下のポイントを押さえておきましょう。
野菜作りの土作り共通ポイント
- 最初に土壌検査
- 基本は堆肥などの有機物
- pH調整を考える
- 通気性と保水性の調整
- 排水はかなり重要
- 有機と無機のバランス
最初に土壌検査
野菜作りの土作りに共通しているポイント1つ目は、最初に土壌検査をするです。
pHと肥沃度(有機物量)を知るだけで改良方法がわかります。
pH試験紙や簡易測定器、ホームセンターの土壌キットを活用しましょう。
基本は堆肥などの有機物
野菜作りの土作りに共通しているポイント2つ目は、基本は堆肥など有機物を使うです。
土作りにおいて覚えておきたい知識として、有機と無機があります。
- 有機
自然由来のものを原料とした栄養分 - 無機
鉱物や化学的に合成された栄養分
土作りの時は堆肥や牛ふん、腐葉土などの有機物を耕す面積あたりしっかり入れると土質が安定します。
pH調整を考える
野菜作りの土作りの共通ポイント3つ目は、pH調整を考えるです。
pHはゆっくり変わるため、一度に大きく変えようとせず、土壌検査の結果に基づいて段階的に行うのが基本です。
- アルカリにする(pHを上げる)
石灰(苦土石灰や有機石灰)を使用。
製品ラベルの指示量を守る。
数週間〜数か月で効果が出る。
- 酸性にする(pHを下げる)
酸性の資材を使う。
石灰を入れない。
有機物を増やす。
自分の育てたい野菜に適したpHを調べてから、調整するようにしましょう。
通気性と保水性の調整
野菜作りの土作りに共通しているポイント4つ目は、通気性と保水性の調整するです。
野菜を育てる土が粘土質の場合は砂や腐葉土で団粒化を、砂地の場合は有機物で保水性を高めるように調整しましょう。
排水はかなり重要
野菜作りの土作りの共通ポイント5つ目は、排水はかなり重要だという点です。
ほとんどの野菜は根の酸欠に弱いです。
特に雨季や梅雨の時期は、高畝や段差で排水を改善することが重要になってきます。
有機と無機のバランス
野菜作りの土作りの共通ポイント6つ目は、有機と無機のバランスです。
- 有機の特徴
ゆっくり効いて、土そのものを豊かに - 無機の特徴
即効性があるが土を良くする力はない
それぞれの特徴を理解して、緩効性の堆肥をベースに、足りない成分だけを追肥で補うのが長持ちする土作りのポイントです。
野菜作りの土作りでよくある失敗

この章では、野菜作りの土作りでよくある失敗を6つ紹介していきます。
「失敗してモチベーションが下がった」
「失敗続きで自分には向いていないかも」
そんな方でも全然大丈夫です!
実際に家庭菜園で失敗した事がある人を調べた調査では、82.7%の方が失敗した経験があるという結果も出ています。

初心者さんはこの章を参考にすることで、失敗を防ぎスムーズな野菜作りができるようになります!
野菜作りの土作りでよくある失敗
- 水はけが悪い土の対策不足
- 肥料の入れすぎて肥料焼け
- 連作障害を意識していない
- 根菜類で根が曲がる
- 葉が黄色くなる
- 実・花が落ちる
水はけが悪い土の対策不足
野菜作りの土作りでよくある失敗1つ目は、水はけが悪い土の対策不足です。
粘土質の土は水はけが悪く根腐れの原因になるため、もみ殻くん炭などを混ぜると改善できます。
肥料の入れすぎによる肥料焼け
野菜作りの土作りでよくある失敗2つ目は、肥料の入れすぎによる肥料焼けです。
「たくさん入れれば良い」と思いがちですが、肥料を入れすぎると逆に根が傷んでしまい肥料焼けを起こしてしまいます。
初心者さんほど肥料の与え方はよく調べて、パッケージの目安量を守るようにしましょう。
連作障害を意識していない
野菜作りの土作りでよくある失敗3つ目は、連作障害を意識していないです。
同じ場所で同じ野菜を続けて育てると、病気が発生しやすくなります。
植える場所を変えたり、緑肥を活用すると土が長持ちします。
根菜類で根が曲がる
野菜作りの土作りでよくある失敗4つ目は、根菜類で根が曲がるです。
大根など根菜類を育てると根が二股になる人は、間引き不足や土が硬いといった理由もありますが、一番は土の中に石や塊が残っているという原因が考えられます。
深耕して土をほぐし、石や塊を除去することを意識しましょう。
葉が黄色くなる
野菜作りの土作りでよくある失敗5つ目は、葉が黄色くなるです。
原因として窒素不足が考えられるので、堆肥+窒素系の追肥を意識しましょう。
筆者の失敗談
僕も野菜作り始めたての頃は、葉が黄色くなるという事が何度かありました。

黄色くなるだけでなく、虫食い被害にもあった事もあるので、葉を食べる葉菜類は「窒素不足」「虫食い」を特に注意するべきだと学びました。

実・花が落ちる
野菜作りの土作りでよくある失敗6つ目は、実・葉が落ちるです。
果菜類によく見られる現象で、これらの症状が現れたら肥料バランス・水管理・温度管理を見直しましょう。
花・実の時期は水切れと高温低温に注意し、カリ不足も落果の原因になるため注意が必要です。
野菜作りを長く楽しむ為の土作り

実は野菜が収穫できた後の土も再利用することができると知っていましたか?
野菜作りを長く楽しむ為の土作りの方法も覚えておきましょう!
野菜作りを長く楽しむ為の土作り
- 古い土を再利用する
- 土のリサイクル材を使う
古い土を再利用する
野菜作りを長く楽しむための土作りには、古い土を再利用する方法があります。
野菜を収穫した後の土は栄養が不足しているため、そのまま使うとうまく育てることができません。
まずはふるいにかけて根やゴミを取り除き、堆肥を混ぜて再利用しましょう。
土のリサイクル材を使う
野菜作りを長く楽しむための土作りには、市販の「土のリサイクル材」を使う方法もあります。
ホームセンターには古い土を復活させる資材が売られています。
初心者でも簡単に使えるので、収穫後は積極的に使うのがおすすめです。
野菜作りの土作りのコツは育てる野菜に合わせた土作り!

野菜作りの土作りのコツは、育てる野菜に合わせた土作りです!
野菜の種類ごとに必要な土の性質が違うため、育てる野菜に合わせて土作りをすることが成功の秘訣だと言えます。
この章では、それぞれの野菜にあった土の理想条件などを解説していきます!
葉物野菜(ほうれん草・小松菜)
ほうれん草や小松菜など、葉物野菜作りの土作りは、保水性と通気性のバランスの取れたふかふかの土が理想です。
また、葉を茂らせるために窒素を意識するようにしましょう。
野菜作りの土作り【葉菜類】
- pH(酸度)
6.0〜7.0が目安
葉菜は中性〜弱酸性を好む
- 肥沃度
窒素を中心にやや多めに
葉を茂らせるには窒素が重要
- 構造
ふかふかの土が理想
保水性と通気性のバランスが重要
- 追肥
密植時は窒素過多に注意
葉色が薄ければ窒素を追肥
薄めの化成肥料を2〜3回に分ける
- 排水対策
多湿に弱い品質は畝を高く
土に軽石や鹿沼土を混ぜ排水性確保
- 肥料の目安
葉菜は窒素重視
苗植え時に完熟堆肥+追肥でこまめに与えると葉が厚くなる
根菜(にんじん・大根)
にんじんや大根など、根菜類のポイントは、根をしっかり伸ばすために、石を取り除き、深くまで耕して「ふかふかで深めの土壌」を意識しましょう。
野菜作りの土作り【根菜類】
- pH(酸度)
6.0〜6.8が一般的
人参はアルカリ寄りでも割れやすく中性に近いほうがいい
- 構造
深く、細かく、石や塊がないことが重要
根がまっすぐ伸びるための「ふかふかでかなり深い」土壌が必要
- 肥沃度
有機物は必要だが、過剰な窒素は根の分岐や奇形を招くので控えめに
- 追肥
根の肥大期にカリ多めに追肥
収穫前に窒素を控えるのがコツ
- 栽培上の注意点
じゃがいもの連作は避ける
密植は細根につながるので適時間引き
果菜(トマト・ナス・きゅうり)
トマトやナスなど果菜類の野菜作りの土作りは、養分管理と保水性を保ちつつ水はけがいい土作りがポイントです。
栄養をたくさん必要とするので、堆肥と元肥をしっかり入れておきましょう。
野菜作りの土づくり【果菜類】
- pH(酸度)
5.8〜6.8が目安
トマトやナスはやや酸性を好む傾向
- 肥沃度
養分要求が高い(窒素・リン・カリ)
実をたくさん付けるには元肥に十分な有機物+リン・カリウムが必要
- 構造
保水性がありつつ水はけがいい
根域が広く取れる土
- 保温・保水対策
果菜類は根温と水分が収穫量に直結
マルチングで地温を保ち乾燥を防ぐ
- 連作の配慮
果菜類は病害虫の連鎖が起きやすい
輪作を計画し植え付け前に有機物を多めに入れて微生物バランスを整える
- 肥料の目安
果菜類はリンとカリが重要
特に実が肥大する時期はカリを切らさない
花後〜結実期にカリを意識した追肥を
プランター栽培の場合
プランターで野菜を育てる場合の土は、市販の「野菜用培養土」がおすすめです。
排水・保水のバランスが良く設計されており、初心者でも手軽に始めることができます。
プランター栽培の場合、根域が限定されるため品目に合わせた鉢深と容量を選ぶことが最も重要だといえます。
野菜によって鉢深と容量を選ぶ
- 葉菜類
浅めの鉢でも可 - 根菜類
深めの鉢を選ぶ - 果菜類
深さと奥行きが大事
野菜作りの土作りQ&A

野菜の土作りはプランターの場合どうしたらいい?
A. 市販の「野菜用培養土」を使うのが手軽で失敗が少ないです。
自分で作る場合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1が基本。
植え付け前に緩効性肥料を混ぜ込み、水はけの良い環境を作りましょう。
野菜が良く育つ土作りの肥料は?
A. 完熟堆肥+有機肥料(油かす・骨粉など)が基本です。
堆肥で土の環境を整え、有機肥料で栄養を補います。
即効性を求めるなら化成肥料を少量加えるとバランスが取れます。
畑の土作りの順番は?
- 雑草や石を取り除く
- 土を30cmほど深く耕す
- 石灰をまいて酸度調整
(植え付け2週間前) - 完熟堆肥を入れて混ぜる
(植え付け1週間前) - 元肥を加えて畝を立てる
(植え付け直前)
この順番を守ると、野菜が根を張りやすくなります。
畑の土作りは米ぬかでもいいですか?
A. 使えますが、完熟堆肥と一緒に使うのがポイントです。
米ぬか単体だと分解時に熱を持ち、ガスが発生して根を傷めることがあります。
土に混ぜた後は2〜3週間ほど寝かせましょう。
野菜作りの基本は?
A. 「良い土・適度な肥料・水はけ」の3つが基本です。
さらに、育てる野菜に合わせて酸度(pH)を調整し、連作を避けることが健康な生育につながります。
まとめ:野菜作りの成功のカギは土作りで決まる!
今回は、野菜作りの土作りについて詳しく解説しました。
この記事を読んで、野菜作りで最も効果が出る投資は「土作り」だということがわかったと思います。
✔︎野菜の種類別土作りポイント
- 葉菜は窒素重視
- 根菜は深くて石のない土
- 果菜は肥沃でリン・カリを意識する
まずはこの基本を押さえるだけで、収穫量も味もグッと改善し、初心者でも美味しい野菜が育てられます。
毎年少しずつ土を改良していけば、家庭菜園はどんどん楽しくなりますよ!
✔︎まとめ
- 野菜作りの土作りはなぜ大切なのか?
・野菜は「土の栄養」で育つから
・水はけ、通気性が収穫に影響するから
・病害虫を防ぐため
- 【初心者向け】野菜作りの土作り基本
①雑草や石を取り除く
②堆肥など有機質を増やす
③石灰をまいて酸度調整をする
④耕して寝かせる
- 野菜作りの土作り共通ポイント
・最初に土壌検査
・基本は堆肥などの有機物
・pH調整を考える
・通気性と保水性の調整
・排水はかなり重要
・有機と無機のバランス
- 野菜作りの土作りでよくある失敗
・水はけが悪い土の対策不足
・肥料の入れ過ぎによる肥料焼け
・連作障害を意識していない
・根菜類で根が曲がる
・葉菜類で葉が黄色くなる
・果菜類で実・花が落ちる
- 野菜作りを長く楽しむための土作り
・古い土を再利用する
・土のリサイクル材を使う
- 野菜作りの土作りのコツは育てる野菜に合わせた土作り!
・葉菜は窒素重視
・根菜は深くて石のない土
・果菜は肥沃でリン・カリを意識
- 野菜作りの土作りQ&A
Q.野菜の土作りはプランターの場合どうしたらいい?
A.市販の「野菜用培養土」がおすすめ!
Q.野菜がよく育つ土作りの肥料は?
A.完熟堆肥+有機肥料
Q.畑の土作りの順番は?
A.①雑草や石を取り除く
②土を30㎝ほど耕す
③石灰をまいて酸度調整
④完熟堆肥を入れて混ぜる
⑤元肥を入れて畝を立てる
Q.畑の土作りは米ぬかでもいい?
A.使えますが、完熟堆肥と一緒に使うのがポイント。
Q.野菜作りの基本は?
A.「いい土・適度な肥料・水はけ」の3つが基本。育てる野菜に応じてpHの調整し連作を避ける。
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