きゅうりは家庭菜園でも人気の夏野菜ですが、害虫がつきやすい植物でもあります。
特にアブラムシやウリハムシといった害虫は、葉や茎を食害し、放っておくと成長が止まってしまうことも。
きゅうり栽培の悩み
- 害虫被害に困っている
- 農薬がないとうまくできない
- 農薬を使わず対策したい
実は、きゅうりの栽培は「環境作り」「こまめな観察」「自然の力」を意識することで、農薬に頼らなくても、自然のおいしいきゅうりを収穫することが可能です。
きゅうりは無農薬で栽培できる!
そこでこの記事では、「きゅうりの害虫対策を無農薬で行う方法」「無農薬でうまくいかない時に確認すること」など初心者にもわかりやすく解説していきます!
✔︎この記事でわかること
・無農薬で育てる基本的な考え
・きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法8選
・無農薬でうまくいかない時に確認すること
この記事を読むと、無農薬できゅうりの栽培ができるようになります!
ぜひ参考にしてみてください!
きゅうりの害虫対策!無農薬で育てる基本的な考え
きゅうりの害虫対策を無農薬で行う場合は、「害虫が住みつきにくい環境づくり」が基本です。
この章では、きゅうりの害虫対策を無農薬で行う場合の基本的な考えを解説します。
きゅうりの害虫対策!無農薬で育てる基本的な考え方
- 害虫を寄せ付けない環境作りが第一歩
- 健康な株を育てることで害虫に強くなる
害虫を寄せ付けない環境作りが第一歩
きゅうりの害虫対策で基本的な考え方1つ目は、害虫を寄せ付けない環境作りです。
無農薬栽培では「害虫が発生してから対処」するのではなく「寄せつけない環境をつくる」ことが基本です。
風通しをよくし、株を詰めすぎないように植えることで、湿気を減らして害虫の発生を抑えられます。
まずは寄せ付けない環境づくり!
また、雑草や枯れ葉は害虫の隠れ場所になるため、こまめな除去が効果的です。
きゅうりはツルが広がる野菜なので、支柱やネットを使って立体的に育てると通気性が保たれ、害虫対策にもつながります。
健康な株を育てることで害虫に強くなる
きゅうりの害虫対策2つ目は、健康な株を育てるです。
弱った株や肥料過多で柔らかい葉は、害虫にとって格好の標的になります。
そのため、土づくりや水やりのバランスが非常に重要です。
- 元肥には堆肥や腐葉土を使って土の通気性を高める
- 水やりは朝に行い、夜間の過湿を防ぐ
- 肥料は追肥しすぎず、成長の様子を見ながら調整する
健康な株は自然と抵抗力が高まり、無農薬でも害虫の被害を受けにくくなります。
きゅうりの害虫対策!無農薬で育てる方法8選
この章では、きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法を8つ紹介します。
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法8選
- コンパニオンプランツを活用
- 防虫ネットやマルチング
- 手作りスプレーで自然防除
- トラップで被害を最小限に
- 天敵を味方につける
- 病害虫に強い品種を選ぶ
- 定期的な観察を徹底する
- 株の疲れを防ぐ定期ケア
コンパニオンプランツを活用
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法1つ目は、コンパニオンプランツを活用するです。
近くにバジルやネギ類を植えると、独特の香りが害虫を寄せつけにくくします。
また、マリーゴールドには土中のセンチュウを減らす効果もあり、相性抜群です。
防虫ネットやマルチング
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法2つ目は、防虫ネットやマルチングを使うです。
苗を植えた直後は、ウリハムシ対策として防虫ネットをかけるのが効果的です。
さらに、銀色のマルチシートを敷くことで光の反射を嫌う害虫を遠ざけられます。
手作りスプレーで自然防除
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法3つ目は、手作りスプレーで自然防除です。
農薬の代わりに「木酢液」「唐辛子スプレー」「石けん水」を使うのもおすすめ!
- 木酢液
100倍程度に薄めて葉にスプレー(独特のにおいで害虫を寄せつけない) - 唐辛子スプレー
唐辛子を焼酎に数日漬け、薄めて散布(忌避効果あり) - 石けん水
アブラムシ対策に有効(植物性石けんを使用)
※散布は夕方がおすすめ。直射日光下だと葉焼けすることがあります。
トラップで被害を最小限にする
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法4つ目は、トラップで被害を最小限にするです。
黄色い粘着シートを設置すると、コナジラミやアブラムシを効果的に捕獲できます。
また、見つけた害虫はこまめに手で取り除くのも重要で、数匹のうちに退治すれば被害を最小限に抑えられます。
天敵を味方につける
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法5つ目は、天敵を味方につけるです。
テントウムシやクモは、アブラムシなどの害虫を食べてくれる「益虫」です。
彼らが活動しやすい環境を整えることで、自然の力で害虫をコントロールできます。
病害虫に強い品種を選ぶ
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法6つ目は、病害虫に強い品種を選ぶです。
きゅうりには、病気や害虫に強く改良された品種が多数あります。
無農薬栽培を前提にするなら、耐病性・耐暑性のある品種を選ぶのが近道です。
おすすめの品種例
- 夏すずみ
病気や暑さに強く初心者向け - なるなる
連作に比較的強い
収穫期間が長い - ジャキット
葉が丈夫で害虫にも強い
苗を選ぶ段階で「F1(交配種)」や「病害抵抗性あり」と記載されているものを選ぶと安心です。
定期的な観察を徹底する
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法7つ目は、定期的な観察を徹底するです。
無農薬栽培で「観察の習慣」は最も重要な工程だといえます。
葉の裏や茎の付け根をこまめにチェックして、害虫を早期に見つけましょう。
発見が早ければ、手で取り除くだけで十分なケースも多いです。
チェックするポイント
- 葉の裏や茎の付け根に小さな虫がいないか
- 葉に白い斑点や食べ跡がないか
- ハダニの糸のようなものが見えないか
特にアブラムシやウリハムシは、初期対応で被害を最小限に抑えられます。
株の疲れを防ぐ定期
きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法8つ目は、株の疲れを防ぐ定期ケアです。
長期間収穫していると株が疲れて弱り、害虫に狙われやすくなります。
予防のためには、次のような株のケアを行いましょう。
- 枯れた葉や古い葉を取り除き、通気性をキープ
- 根元に追肥や堆肥を少量ずつ足す
- 敷き藁やマルチングで地温を安定させる
株を健康に保つことで、害虫の侵入を自然と防ぐことができます。
きゅうりの害虫対策!無農薬でうまくいかない時に確認すること
この章では、きゅうりの害虫対策をして無農薬で上手くいかない時に確認することをまとめました。
「対策しているのに虫が減らない…」という場合は、次の点を見直してみましょう。
きゅうりの害虫対策!無農薬でうまくいかない時に確認すること
- 株間が狭くて風通しが悪くないか?
- 肥料を与え過ぎていないか?
- 水やりのタイミングが適切か?
- 害虫の発見が遅れていないか?
- 防虫ネットを正しく使えているか?
- 周囲の環境に原因があることも
- 株の老化や疲れも考える
株間が狭くて風通しが悪くないか?
きゅうりの害虫対策をして無農薬でうまくいかない時は、「株間が狭くて風通しが悪くないか」確認しましょう。
無農薬で育てる場合、風通しの悪さは害虫発生の大きな原因になります。
特にアブラムシやハダニは、湿気がこもったり風が通らない環境を好みます。
株間が狭くないか確認!
きゅうりはツルが広がるため、株間は50〜60cmほど空けるのが理想です。
また、混み合ってきた葉やわき芽を適度に剪定すると、風通しと日当たりが改善され、害虫がつきにくくなります。
肥料を与え過ぎていないか?
きゅうりの害虫対策をして無農薬でうまくいかない時は、「肥料を与え過ぎていないか」確認しましょう。
「たくさん肥料をあげた方がよく育つ」と思いがちですが、「肥料過多」は害虫を呼び寄せる原因にもなります。
追肥の頻度を減らしたり、化学肥料ではなく堆肥やボカシ肥を使うと、株が締まり害虫にも強くなります。
水やりのタイミングが適切か?
きゅうりの害虫対策をして無農薬でうまくいかない時は、「水やりのタイミングが適切か」確認しましょう。
水やりの時間帯や方法も、害虫発生に影響します。
夜に水を与えると、湿気がこもってハダニや病気の原因になることがあります。
理想は朝の水やり!
葉に軽く水をかけて汚れや小さな虫を洗い流すことで、被害を予防できます。
また、葉や茎ではなく根元にしっかり水を与えるのもポイントです。
害虫の発見が遅れていないか?
きゅうりの害虫対策をして無農薬でうまくいかない時は、「害虫の発見が遅れていないか」確認しましょう。
無農薬で野菜を栽培する時は、早期発見・早期対応がとても大切です。
「少しだから大丈夫」と放置すると、一晩で葉が穴だらけになることも
アブラムシやウリハムシは繁殖が早いため、毎日観察する習慣をつけましょう。
特に葉の裏、花の根元、若い芽などは要チェックで、初期段階なら手で取り除くだけで十分対処可能です。
防虫ネットを正しく使えているか?
きゅうりの害虫対策をして無農薬でうまくできない時は、「防虫ネットを正しく使えているか」確認しましょう。
防虫ネットは無農薬栽培で非常に有効ですが、使い方が間違っていると効果が半減します。
設置場所や時期に注意!
例えば、ウリハムシは苗を植えてすぐの時期に発生しやすいため、植え付けと同時にネットをかけるのがベスト。
ネットの隙間や破れもチェックして、害虫の侵入を防ぎましょう。
周囲の環境に原因がないか?
きゅうりの害虫対策をして無農薬でうまくいかない時は、「周囲の環境に原因がないか」考えましょう。
自分の畑やプランターだけでなく、周囲の環境も影響します。
たとえば、近くに雑草が茂っていると、そこにいた害虫が移動してくることもあるため、自分の畑やプランターだけでなく、周囲の環境も考慮すことが重要です。
周りの環境が原因の場合もある!
また、近所で農薬を使用していると、益虫(テントウムシなど)が減ってバランスが崩れる場合もあります。
定期的に周囲の雑草を刈る、または防虫ネットで外部からの侵入を防ぐなど、環境ごとに整えるのが効果的です。
株の老化や疲れがないか?
きゅうりの害虫対策をして無農薬でうまくいかない時は、「株の老化や疲れがないか」も考えましょう。
きゅうりは成長が早いぶん、株の老化も早く訪れます。
夏の終わり頃になると、株が弱って自然と害虫の被害を受けやすくなることも。
きゅうりは成長が早いが老化も早い
この場合は「害虫が多い=失敗」ではなく、生育サイクルの一部と考えてOKです。
こまめに古い葉を取り除き、株元に堆肥を加えて土をリフレッシュさせると、後半の収穫まで元気を保てます。
まとめ:きゅうりの害虫対策は無農薬でも十分可能!
今回は、きゅうりの害虫対策をして無農薬で育てる方法について詳しく解説しました。
きゅうりの害虫対策は、必ずしも農薬に頼る必要はありません。
少しの手間で、安心・安全なきゅうりを収穫できます。
今日からできる無農薬対策をぜひ実践してみてください!
✔︎まとめ
- きゅうりの害虫対策!無農薬で育てる基本的な考え
・害虫を寄せ付けない環境作りが第一歩
・健康な株を育てることで害虫に強くなる
- きゅうりの害虫対策!無農薬で育てる方法8選
・コンパニオンプランツを活用
・防虫ネットやマルチング
・手作りスプレーで自然防除
・トラップで被害を最小限にする
・天敵を味方につける
・病害虫に強い品種を選ぶ
・定期的な観察を徹底する
・株の疲れを防ぐ定期ケア
- きゅうりの害虫対策!無農薬でうまくいかない時に確認すること
・株間が狭くて風通しが悪くないか?
・肥料を与え過ぎてないか?
・水やりのタイミングが適切か?
・害虫の発見が遅れてないか?
・防虫ネットを正しく使えているか?
・周囲の環境に原因はないか?
・株の老化や疲れがないか?
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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