「無農薬でキャベツを育てたいけど虫がいっぱいついてうまく育たない…」
「できれば農薬を使わず害虫対策したい」そんな悩みはありませんか?
キャベツ栽培の時の悩み
- 虫がついて葉がボロボロになる
- 虫はいないのに葉が穴だらけ
- 芽が出ない・苗が上手く育たない
キャベツは害虫がつきやすい野菜のひとつでもありますが、実はちょっとした工夫や対策をすることで無農薬で育てることが可能です!
そこでこの記事では、キャベツの害虫対策の方法や、注意すべき虫の特徴、無農薬栽培のコツなど詳しく解説していきます。
✔︎この記事でわかること
・キャベツに害虫がつきやすい理由
・無農薬で出来るキャベツの害虫対策7選
・注意すべきキャベツの主な害虫と特徴
・キャベツの無農薬栽培のコツと注意点
最後まで読んで参考にしてみてください!
キャベツに害虫がつきやすい理由とは?
キャベツは家庭菜園でも人気の野菜ですが、実は「虫が集まりやすい野菜」としても知られています。
とくに無農薬で育てようとすると、虫との戦いは避けられません。
なぜそんなに虫がつくのでしょうか?
理由は大きく3つあります。
キャベツに害虫がつきやすい理由
- キャベツは甘くて虫が好む野菜でもある
- 葉が密集して虫が隠れやすい構造
- 春・秋は害虫の繁殖シーズン
キャベツは甘くて虫が好む野菜でもある
キャベツの葉は糖分を多く含んでおり、やわらかく噛みやすい構造になっています。
これは人間にとって「美味しい」と感じる特徴でもあり、虫たちにとっても同じ。
特にアオムシやコナガの幼虫などは、キャベツの葉を好んで食べるため、虫たちにとってはごちそうともいえます。
葉が密集して虫が隠れやすい構造
キャベツは成長すると葉が内側に巻いて、ボール状になります。
このように、葉が密集した構造は虫にとって「最高の隠れ家」です。
葉の奥に入り込んだアオムシやコナガの幼虫は、外から見えにくく、気づいた時にはすでに葉がボロボロ…ということも。
春・秋は害虫の繁殖シーズン
キャベツの栽培時期と、虫が増える時期が重なることが多いため注意が必要です。
キャベツの栽培に適しているのは春と秋ですが、この時期はモンシロチョウやコナガといった害虫が活発になる季節です。
虫の活動が活発なタイミングと、キャベツの柔らかい葉が出てくる時期が重なることで、虫が一斉に集まりやすくなります。
無農薬で出来るキャベツの害虫対策7選
無農薬でキャベツを育てるには、虫との付き合い方がポイントです。
そのため「農薬を使わずにキャベツを虫から守るのは難しそう…」と感じている方も多いのではないでしょうか?
実は、ちょっとした工夫と自然の力を活かせばしっかりと害虫対策が可能です。
この章では、初心者でも取り入れやすい、無農薬でできるキャベツの害虫対策を7つ紹介します。
- 防虫ネットを使う
- コンパニオンプランツを活用
- 見つけ次第手で取り除く
- 卵や幼虫を定期的にチェック
- 天然素材の忌避剤を使う
- マルチングで害虫侵入を防ぐ
- 時期をずらして植える
防虫ネットを使う
虫が飛んできて卵を産みつける前に、防虫ネットで物理的に虫の侵入をブロックするという方法があります。
具体的な方法
- 網目が1mm以下の「目の細かい防虫ネット」が理想
- 苗を植えた直後からすぐに覆うのがコツ
- 風通しを確保するためにトンネル状に設置すると◎
小さな苗のうちからネットで囲えば、卵を産みつけられるのも防げます。
「虫を入れない=産卵させない」
これが一番シンプルで強力です。
コンパニオンプランツを活用
無農薬でもできるキャベツの害虫対策として、虫が嫌うハーブや野菜を一緒に植える方法(コンパニオンプランツ)を活用するという方法もあります。
キャベツの近くに、ミントやチャイブなど、虫が嫌う香りのハーブを近くに植えることで、虫が寄りつきにくくなります。
おすすめの組み合わせ
- ミント
チョウ類が嫌がる香り - ネギ類
アブラムシの忌避効果 - マリーゴールド
土中害虫にも効果あり
香りによって虫の行動を混乱させたり、寄せ付けにくくする自然な対策方法です。
※ミントは繁殖力が強いので鉢植えで管理するのが無難です。
見つけ次第手で取り除く
地道な方法ですが、見つけ次第手で取り除くという方法も確実な対処法です。
特に朝や夕方は虫が活発なので、その時間帯のチェックがおすすめです。
初期の小さな被害であればこれだけで済むこともあります。
具体的な方法
- 朝や夕方など、虫が活発に動いている時間帯に観察
- 葉の裏や巻きの中心部を重点的にチェック
- 見つけたら、ピンセットや割り箸でそっと取り除く
最初は抵抗があるかもしれませんが、慣れると意外と平気で簡単に対処できます。
卵や幼虫を定期的にチェック
葉の裏に小さな卵や幼虫がいないか定期的にチェックする方法もおすすめです。
虫の卵や若い幼虫のうちに見つけて除去することで、大きな被害を未然に防げます。
主なチェックポイント
- 葉の裏側(若い葉や外葉)
- 巻き葉の中心に小さな卵やフンがあれば要注意
- アオムシの糞は黒く小さい粒なので目印になります
放置すると一気に食い荒らされるので、週に2〜3回のチェックすることで被害を大きく減らせます。
天然素材の忌避剤を使う
無農薬でキャベツの害虫対策をする方法として、木酢液やニームオイルなどの天然素材の忌避剤を使う方法もあります。
農薬は使いたくないけど何かスプレーで対策したい…。
そんな時に自然素材で作られた忌避剤を葉の表と裏にスプレーすることで、虫の寄りつきを抑えれます。
- 木酢液
炭を作る時に出る成分。煙の香りで虫を遠ざける。 - ニームオイル
インド原産の木の実から抽出された油。虫の食欲や繁殖力を抑える効果がある
どちらも天然成分なので安心して使えますが、かけ過ぎると植物にダメージが出ることもあるため注意が必要です。
マルチングで害虫侵入を防ぐ
藁や黒マルチでマルチングをすることで土壌からの害虫侵入を防ぐことができます。
マルチングとは、地面を覆って虫の侵入や雑草の発生を防ぐ方法です。
おすすめのマルチ素材
- 黒マルチシート
地温上昇や雑草防止、虫除けに効果あり - 藁やもみ殻
通気性が良く、自然栽培に向いている
藁や黒マルチで土を覆うことで、土中の虫の侵入や産卵を防ぐことができます。
時期をずらして植える
無農薬でキャベツの害虫対策をする方法として、虫が少ない時期にキャベツを植えるのも1つのやり方です。
時期をずらした場合の例
- 春は早め(2月下旬頃)に種を蒔き虫が増える前に収穫
- 秋は遅め(10月頃)にすると虫被害が減ることも
地域によって栽培時期をずらせば、被害を最小限に抑えられるため「虫が多い時期を避ける」この作戦は意外と効果的です。
注意すべきキャベツの主な害虫と特徴
被害を減らすには、敵を知ることも大切。代表的な害虫を押さえておきましょう。
- アオムシ(モンシロチョウの幼虫)
- コナガ(薬剤耐性が強い)
- ヨトウムシ(夜に活動)
- アブラムシ(群れで繁殖)
アオムシ(モンシロチョウの幼虫)
葉をボロボロにする最強の食欲。
巻き葉の奥に潜むこともあります。
コナガ(薬剤耐性が強い)
小さなガの幼虫。農薬が効きにくいので、無農薬では早期発見がカギです。
ヨトウムシ(夜に活動)
昼は土の中に隠れて見つけにくいですが、夜になると葉をムシャムシャ食べます。
アブラムシ(群れで繁殖)
一度つくとあっという間に増殖。
葉がベタつくのも特徴です。
キャベツの無農薬栽培のコツと注意点
キャベツの害虫対策をしていても、うまく育たないこともあります。以下のポイントを押さえておくと無農薬栽培の成功率が上がるので確認しておきましょう。
- こまめな観察が大事
- 肥料を与えすぎない
- 強くて健康な苗を選ぶ
こまめな観察が大事
無農薬でキャベツを栽培するコツとして、こまめな観察が何よりも大事です。
週1では遅すぎるため、できれば毎日様子を見て、小さな異変に気づくことが大切です。
肥料を与え過ぎない
無農薬でキャベツを栽培するコツ2つ目は、肥料を与えすぎない事です。
大事に育てようと肥料を与え過ぎてしまうと、逆に虫を寄せ付けてしまうので、過剰施肥は避けましょう。
強くて健康な苗を選ぶ
無農薬でキャベツを栽培するコツ3つ目は、強くて健康な苗を選ぶです。
最初に強くて元気な苗を選ぶことで虫に負けにくく、多少の被害でも強く育ってくれます。
まとめ:キャベツは無農薬で栽培できる!害虫対策を覚えて無農薬栽培に挑戦してみよう!
今回は、無農薬でキャベツを育てるコツなどを詳しく解説しました。
野菜作りの中でもキャベツは特に害虫被害にあいやすく、「無農薬栽培は難しそう」と感じる方も多いと思います。
ですが、実際には無農薬でも害虫の対策をすることができ、やり方次第ではキャベツの無農薬栽培は十分に可能だといえます。
もちろん、無農薬でキャベツを育てるには手間も時間もかかりますが、その分「安心して食べれる野菜を自分で作れた」という喜びは特別です。
まずは防虫ネットを使ってみるだけでも効果があるので、少しずつ対策を取り入れて、自分なりの栽培スタイルを見つけていきましょう!
✔︎まとめ
- キャベツに害虫が付きやすい理由
・虫が好む野菜でもある
・葉が密集して隠れやすい
・栽培時期が繁殖シーズン
- 無農薬で出来るキャベツの害虫対策7選
1防虫ネットを使う
2コンパニオンプランツを活用
3見つけ次第手で取り除く
4卵や幼虫を定期的にチェック
5天然素材の忌避剤を使う
6マルチングで害虫侵入を防ぐ
7時期をずらして植える
- 注意すべきキャベツの主な害虫
・アオムシ
・コナガ
・ヨトウムシ
・アブラムシ
- キャベツの無農薬栽培のコツと注意点
・こまめな観察が大事
・肥料を与え過ぎない
・強くて健康な苗を選らぶ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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