小松菜は鉄分やカルシウム、ビタミンCやカロテン(体内でビタミンAになる)などを多く含む緑黄色野菜です。おひたしや漬物、炒め物や和え物など、幅広い料理に使うことができ、周年通して市場に出回っているため扱いやすい野菜というのも特徴です。
【小松菜のペペロンチーノ】
小松菜栽培の特徴
小松菜は栽培方法もとても簡単で、野菜作り初心者さんでも比較的簡単に育てることができる野菜です。
土質はあまり選びませんが、良品を栽培するためには有機物を十分に施して土づくりを心がけましょう。
小松菜の栽培時期
冷涼な気候でよく育つため、栽培しやすい時期は春と秋になります。夏は遮光・冬に栽培する場合は防寒対策が必要になりますので、初心者の方は春・秋の栽培をおすすめします!
種まき | 収穫 | |
春採り | 3月〜4月上旬 | 5月〜6月上旬 |
夏採り | 5月中旬〜6月中旬 | 7月中旬〜8月中旬 |
秋採り | 8月中旬〜9月中旬 | 10月中旬〜11月中旬 |
冬採り | 10月 | 11月下旬〜2月下旬 |
ほぼ1年中栽培することができ、冷涼な時期に栽培したものは甘くて柔らかくなるのが特徴です。
小松菜の栽培の流れ
作業内容 | 注意点 | |
1 | 土づくり | 2週間前までに |
2 | 種まき | すじまき |
3 | 間引き | 2回に分けて間引き |
4 | 追肥 | 2回目の間引きの後に追肥 |
5 | 収穫 | 草丈20~30㎝になったら収穫 |
※連作障害を避ける為に、同じ場所での栽培間隔を1年~2年あけるようにしましょう。
土づくり
小松菜を露地栽培する場合は、種を撒く2週間前までに土づくりをして、1週間前には畝立てを終わらせておきましょう。
小松菜は肥料を好む野菜ですので、堆肥と元肥を多めにすき込んで耕しておきましょう!
ポイント
葉を収穫する野菜なので、生育初期から窒素を切らさないようにする。
種まき2週間前にやること
種をまく2週間前に苦土石灰100g、堆肥3kgを入れよく耕しておきましょう。
土壌酸度(ph)の目安は5.5〜6.5です。
種まき1週間前にやること
1週間前になったら化成肥料100gを全面に入れよく耕し畝立てをしておきましょう。
畝は基本的に平畝で大丈夫ですが、水はけが悪い畑の場合は高畝にしておきましょう。
種まき
表面を平らにし深さ1cmのまき溝に1cm間隔くらいになるように、種をすじまきにします。
その後、5㎜程度 覆土して軽く押さえてから水やりをします。
水やりは、種が浮き出たり流れたりしないように注意してください。
間引き
小松菜は生長が早くうまく育てば種まきしてから2~4日で発芽します。
間引きは1度に全て行うのではなく、2回に分けて行うようにしましょう。
最終的には、株と株の間を5㎝くらいにします。
間引き1回目
本葉が1~2枚の時に株間を3~4㎝にします
間引きが遅れると苗が弱ってしまうので注意しましょう。
間引き2回目
本葉が3~4枚の時に株間を5~6㎝にします。
間引きするとき、残す株の根が浮いて後の生長が悪くならないように、注意して行いましょう。また、ハサミなどで株元を切り取る方法でも大丈夫ですよ!
どの苗を間引いていいか迷った時は以下のポイントを参考にしてみてください!
間引きをする苗
・大きすぎる
・小さすぎる
・変な形をしている
・虫食い
・病気
追肥
追肥は2回目の間引きをした後、畝面全体に化成肥料をばらまきます。
追肥をするときは株に肥料がかからないように注意しましょう。
与える場所としては株元から一番離れた葉の下あたりが目安です。
中耕して土寄せ
追肥をする前に株の周りをスコップなどで軽く耕し(中耕)、土寄せをしておくと生長を促すことができます。
収穫
収穫適期の株は草丈が25~30cmです。
収穫は株元を握って引き抜き、根の際を包丁やハサミで切断します。
春まきでは種まき後30~40日で、秋まきでは50~80日後で収穫できます。
病害虫
葉菜類は葉を食べる野菜なので防虫ネットなどで害虫対策を徹底しましょう。
また、春と秋には白さび病や炭そ病が発生しやすくなるので雨よけ栽培をするように心がけましょう!
萎黄病が出た場合は治すことができないので抜き取って処分します。
萎黄病は土壌病害なので発生した畑では連作を避けましょう。
まとめ
小松菜は栽培期間が短く、種まきから1か月ほどで収穫できますので気軽に野菜を育ててみたいという方におすすめです!
地域にもよりますがほぼ年中栽培できますので、この機会に是非育ててみてはいかがでしょうか?