【初心者向け】人参の栽培方法・育て方

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育て方

ニンジンは栄養価が高く、ビタミンB2やビタミンC、葉酸、食物繊維、カロテンなどが多く含まれています。カロテンには抗酸化作用があり、体内でビタミンAに変わります。

彩もよく、炒め料理やサラダ、煮込み料理、漬物などあらゆる料理で重宝される野菜の一つです。

【千切りニンジンのサンドイッチ】

ニンジン栽培の特徴

そんなニンジンですが、土が乾燥していると発芽が難しい野菜になります。逆に発芽さえしてしまえばほとんど成功したと言えますので、発芽するまでは土が乾燥しないように気をつけましょう。

コツさえつかめば簡単に育てることができますので、初心者さんも是非挑戦してみてください!

ニンジンの栽培時期

種まき収穫
春まき3月6月下旬〜8月上旬
夏まき7月中旬〜8月中旬10月下旬〜3月上旬

ニンジンは春まきと夏まきができますが、基本作型は春まき、秋冬採り栽培です。品種などによって異なりますが、種をまいてから収穫までの日数は、100日〜130日となります。

ニンジン栽培の流れ

行程ポイント
土づくり 2週間前までに
種まき  すじまき
水やり←重要ポイント!乾燥厳禁
間引き丁寧に間引く
追肥・中耕2回目の間引きの時に追肥
土寄せオレンジの部分を隠す
7収穫地上に出た根が4〜5㎝
ニンジン/セリ科

※連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を1〜2年あけるようにしましょう

土づくり

種まきをする2週間前までに堆肥・石灰を入れておき、1週間前になったら元肥を入れて土づくりを済ませておきます。

ニンジン栽培を成功させるポイントは土づくりです。

ニンジンは根が深く伸びるので、耕土が深く、保水力があり、排水性のいい土が適しています。また、ニンジンの生長点である根の先端部分が障害物に触れると、根が分かれ「又根」になってしまいます。

その為、土の塊や石などは取り除き、深さ30cmくらいまでよく耕しておきましょう!

種まき2週間前にやること

苦土石灰、堆肥を入れ深く耕しpH調整

種まきの2週間前に苦土石灰と堆肥を全体に散布して深く耕しておきます。

この時、土の塊や石などはしっかりと取り除いておきましょう。

土壌酸度(ph)の目安は5.5〜6.5です。

種まき1週間前にやること

化成肥料を入れよく耕し畝立て

1週間前になったら化成肥料を施して再度耕して畝立てをしておきます。

この時も石などがあれば取り除いておきましょう。

・2週間前から土作り

・土の塊や石はしっかり取り除く

・深さ30cmくらいまでよく耕す

※土作りについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください→土作り

種まき

畑に直接撒く(すじまき)

ニンジンは移植できないので、直接畑に種をまきます。

ニンジンの種は発芽率が低く、低温/高温、乾燥した環境では発芽しにくい特徴があります。

そのため、種まきから発芽までは特に注意が必要です。

集団で種まきすると競争し合って発芽率がよくなるので、条まきにしましょう!

深さ1㎝程のまき溝をつくり、種を2〜3㎜おきに撒いていき、覆土は薄めにしてしっかりと鎮圧します。また、発芽には水分が必要なので、乾いているときはたっぷり水をまいてから種をまきましょう。

ニンジンは好光性種子といって発芽をするために日の光が必要になる植物です。

厚めに覆土をしてしまうと光を当てることができない為、薄めに覆土をしましょう。

(種が隠れる5㎜ほどの覆土が目安)

また鎮圧が甘いと土が乾きやすくなってしまうので、しっかりと鎮圧しましょう。

種まきから10日前後経っても発芽しなければ、種をまき直しても大丈夫ですよ!

・移植できない為、畑に直まき

・集団でまくと発芽率UP

・ニンジンは好光性種子

・鎮圧が甘いと土が乾きやすい

ちょっとした豆知識

だぃ
だぃ

種をまく前日に水に浸してから種をまくと発芽率がUPしますよ!

水やり

発芽するまでしっかり水やり

種を蒔いたら、発芽まで水を切らさないことが大切です。

種まきの時に水やりをして、そのまま土が乾燥すると、表面が固くなって発芽できなくなります。そのため、本葉が出揃うまでの2週間やや湿った状態に水やりをしましょう!

乾燥が続きそうなときは、発芽するまで毎日、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをするのが理想です。

また、こまめに水やりができないといった方は資材を活用するといった方法がおすすめです。

種まきをした後に上から「不織布」をベタ掛けしておくことで土の乾燥を防ぎ発芽しやすくなります。

ちなみにワラや新聞紙なんかでも代用することができますよ!

ベタ掛けした資材は、本葉が出て間引きを行う頃までそのままにしておきましょう。

・発芽まで水を切らさない

・不織布をべた掛けして乾燥を防ぐ

・ワラや新聞紙などでも代用可能

間引き

2回に分けて間引き

間引きは2回に分けて行い、最終的には握りこぶし幅の間隔にします。

生長がうまくいけば5〜10日で発芽します。

1回目の間引き

本葉が2~3枚の頃、2~4㎝くらいの間隔で間引き

ニンジンはゆっくり生長するので、生長の早い雑草に負けないよう、生育初期は除草を徹底しましょう!

間引き2回目・追肥・中耕

本葉が5~6枚の頃、2回目の間引きで最終株間にします。

握りこぶし幅(10~15㎝)の間隔が空くように間引きましょう!

この時、除草をかねて中耕をして土を寄せて条間に追肥を施しておきます。

そうすると土の中に空気が送り込まれ、排水性もよくなり育ちやすくなります。

・生育初期は除草を徹底

・本葉2~3枚で1回目の間引き

・本葉5~6枚で最終株間に

・2回目の間引きの時に中耕して追肥

土寄せ

オレンジの部分が見えたら土寄せ

生長してくると根元のオレンジの部分が見えてくるようになります。

このニンジンのオレンジ色の部分は、光が当たると光合成して緑化してしまいます。

肩の部分が地上に出すぎている場合は、隠れるように土寄せをしておきましょう!

収穫

地上部の根が4〜5㎝くらいで収穫

種まきから3ヶ月半ほど、葉が茂ってくる頃が収期になります。

根元を少し掘って太さを確認し、根が太ってきたものから収穫しましょう!

品種にもよりますが、地上部に出ている根の直径が4〜5cmくらいが収穫目安です。

収穫する際は、茎の下の方を持って真っ直ぐ上に引き抜きましょう!

また、成長し過ぎたニンジンは実割れ(裂根)を起こすため、採り遅れないように注意しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ニンジン栽培のコツをざっくりとまとめると

・とにかく発芽させること!

・乾燥させないこと!

・オレンジの部分が見えたら土寄せ!

この3つになります。

これらを意識するだけで誰でも簡単にニンジン作ることができるので、

是非試してみてください!

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